表題番号:2021C-225
日付:2022/03/07
研究課題2型糖尿病にかかわる新規ヘパトカインの切断・分泌機構の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 合田 亘人 |
- 研究成果概要
近年、肝臓が多様な分泌因子(ヘパトカイン)を放出することで生体内の血糖調節に係わっていることが分かってきた。本研究では、当研究室が見出してきた新しいヘパトカインのニューレグリン1の切断・分泌機構のメカニズム解明を行った。LC-MS/MS解析の結果、ニューレグリン1タンパク質はEGF様ドメインのC末にあるaドメイン内の228番目以降で切断・分泌されることが分かった。また、MMP/ADAMファミリー全般に対する阻害剤添加により分泌が抑制されることが分かった。以上より、ニューレグリン1はMMP/ADAMによって膜貫通ドメインよりN末側14アミノ酸内で切断・分泌されることが明らかになった。