表題番号:2021C-210 日付:2022/04/04
研究課題金属メソ構造を用いたマルチセンシング
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 井村 考平
研究成果概要
 金属メソ構造に光励起される自由電子の集団電子振動であるプラズモンは,光をメソ構造近傍に時間的また空間的に閉じ込めて増強する。この増強電場は,分子からの蛍光やラマン散乱を増強することから,化学反応やセンシングへの応用が期待されている。これらの応用を実現するためには,メソ構造を大面積に分散しその機能を最適化する必要がある。また,分子の機能を多方面から評価するためには,複数の分光手法を組み合わせることが有用である。本研究では,金属メソ構造をガラス基板上に大面積に分散し,これをマルチセンシングに適用する手法の開発を目的とした。これまでにメソ構造の光増強効果とセンシング機能を明らかにした。