表題番号:2021C-193 日付:2022/03/25
研究課題2次元微小光共振器における共鳴波動関数のオーバーラップの普遍性に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 原山 卓久
研究成果概要
2次元微小光共振器を用いたレーザーは2次元全方位に光を出射することのできる新しいタイプのレーザーで、形状を工夫することで出射方向を調整でき、様々な応用が提案・期待されている。また、共振器形状によっては光線軌道がカオスを示す。本研究では、光線軌道が完全カオスを示すような共振器形状として、スタジアム形、D形、および、カージオイド形を用いて、多数の共鳴波動関数を数値的に求め、共鳴波動関数同士の類似度を調べる指標であるオーバーラップの値が0.77を中心に正規分布することを明らかにした。異なる共振器形状で同じオーバーラップの値分布となることにより、これが普遍則であることを示した。