表題番号:2021C-192 日付:2022/11/17
研究課題高エネルギー中間体を経由する結合開裂反応の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 太田 英介
(連携研究者) 理工学術院 教授 山口潤一郎
研究成果概要
ジルコノセン/可視光レドックス触媒系により、エポキシドのC–O結合均等開裂が進行することを世界にさきがけて発見した。可視光レドックス触媒およびジルコノセン存在下、エポキシドに対し青色LEDを照射することで、アルコールが得られた。本反応は従来のチタノセンを用いた開環反応とは異なり、より置換数の少ない炭素上でC–O結合が開裂する。分子内にオレフィンをもつ基質を用いた場合には分子内環化が進行し環状アルコールを与える。また、ベンジルエーテルからはベンジリデンアセタールが得られる。反応機構解明研究から、本反応はラジカル機構で進行すること、C–O結合均等開裂にZr(III)が関与することが示唆された。