表題番号:2021C-187
日付:2021/10/14
研究課題芳香族エステルの脱酸素型変換反応の開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 山口 潤一郎 |
- 研究成果概要
- パラジウム触媒存在下、芳香族エステルとアリールボロン酸からベンゾフェノン誘導体を合成した後、添加剤としてジフェニルホスフィンオキシドと還元剤を用いワンポットで加熱撹拌した。その結果、所望のベンジル化体と還元的マクマリーカップリングが進行したテトラアリールエタンが得られた。反応条件を精査したところ、ジアリールメタンおよびテトラアリールエタンをそれぞれ高収率で得られる条件を見いだした。中間体とボロン酸との鈴木―宮浦クロスカップリング反応およびFriedel–Crafts型反応[により、トリアリールメタンにも誘導できる。本反応は電子供与基や電子求引基をもつジアリールケトン、多環式化合物にも適用可能であり、種々の医薬品誘導体の合成にも成功した(計60種類)。