表題番号:2021C-185 日付:2022/04/08
研究課題日本におけるメキシコのイメージの作られ方
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 岡田 敦美
研究成果概要

メキシコが、日本のメディアによってどのように取り上げられ、言及されてきたのかを、量的、質的に分析するものである。本研究では以下の仮説を検証する。日本におけるメキシコの取り上げ方や描き方は、欧米・アジアと比べて、包括性や多角的視点に欠けている。その要因として考えられるのは、ラテンアメリカ地域についての報道は、主として日本企業(多国籍企業の製造業を典型とする)の投資環境の視点から要請されてきたこと、主たる日本のラテンアメリカ報道の参照点、情報源がアメリカなどの海外の通信社のものが多いこと、欧米諸国ではラテンアメリカとのあいだに人の移動(移民、転勤、観光、家族・親族のつながりなど)を媒介とする分厚い人的接点を持つ人が沢山いるのに対し、日本はそうではないため、生活に根ざした多角的な情報や視点が限定されやすいことが挙げられる。これら仮説を裏付けるデータ収集を行った。現地に常駐する特派員の視点に注目したい。