表題番号:2021C-176
日付:2022/02/02
研究課題高精度変位計測装置の低温低圧耐性の実証
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 石村 康生 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 教授 | 宮下朋之 |
- 研究成果概要
- 将来の大型高精度構造物の実現のために,高精度変位計測装置(1 次元的に細長い構造の両端の相対位置の測定)の研究開発を行っている.変位計測装置は,レーザ光源,ビームスプリッタ,レトロリフレクタ,PSD(Position Sensitive Device)からなる.レーザ光源とレトロリフレクタは,相対位置を測定する基準とターゲットに取り付けられる.成層圏環境での機能実証を目的として,2021 年7 月9日に,大気球実験を実施した.最高高度は 29 ㎞,フライト時間は 2 時間 54 分であった.レーザ光源とレトロリフレクタ間の距離は 1m とした.気球実験を通じて,成層圏の気球実験環境下において本変位計測装置が正常に機能することが確かめられた.実験においては,上空で計測対象に所定の変位を与えるために,人工的な周期的熱膨張を発生させた.計測された温度から推定された変位と,変位計測装置によって計測された変位の差は 0.4µmRMS であった.