表題番号:2021C-171 日付:2022/03/07
研究課題ベントナイト原鉱石におけるセメンテーションの定量評価に向けた力学的検討の試み
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 助手 伊藤 大知
研究成果概要

高レベル放射性廃棄物地層処分では,ベントナイト系緩衝材が長期間高温・高圧の地盤深部に置かれるため,セメンテーションに伴う性能低下が懸念される.本課題では,セメンテーションを受けた緩衝材の模擬材料として3種類のベントナイト原鉱石を用い,針貫入試験とエコーチップ試験により一軸圧縮強さと硬度を測定した.その結果,いずれも不攪乱試料の方が高く,セメンテーションによる固結の評価に対する有効性が示された.一方で,含水状態の差異や層理の発達により,地質年代や膨潤特性の低下度との相関性は見られなかった.今後は,対象とする非破壊力学特性試験を増加し,セメンテーションに伴う特性変化の評価指標を模索する.