表題番号:2021C-160
日付:2022/02/02
研究課題確率計画法のエネルギーシステムなどへの応用
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 椎名 孝之 |
- 研究成果概要
- 電気事業者は時々刻々と変化する電力消費量に電力発電量が合致するように電力供給を行っている.電力需給バランスを常に保ちながら発電機を運用することで電気事業者は膨大な発電コストを抱えている.このような問題の解決策としてデマンドレスポンス(以下、DR という) が注目されている.DR は電気料金の設定によって電力の需要を変動させる価格型と、一定の条件を満たした需要家に対してインセンティブを支払うインセンティブ型に大別することが出来る.インセンティブ型のDRの中の一形式としてネガワット取引がある.これは電力会社と需要家との間で事前に一定量の電力需要削減を契約しておき、需要家が約束した日時に契約条件を満たした場合、インセンティブを受け取る仕組みのことである.この仕組みにより、需要家は電力需要の削減によってインセンティブを得られるメリットがある.また、電気事業者はこの取引を通して電力需要ピーク時の電力需要を抑えることで発電コストを抑えることが出来るメリットがある.本研究では電力需要量の不確実性を考慮した上でネガワット取引を契約した需要家が利益を最大にするような運用方法についての確率計画法によるモデルを提案する.