表題番号:2021C-153 日付:2021/09/05
研究課題re:blooming -スモークツリー を用いた咲きなおしの表現の検討-
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 准教授 橋田 朋子
研究成果概要
植物の細部の見えが周りの光や色との関係で揺らぐことに着想を得て,本来あり得ないはずの,枯れた切り花が再び咲いて見える瞬間を疑似的に作り出す仕組みを実現した.用いた花は,花柄に細かい糸状の毛があるスモークツリーである.実験により,特定の背景色でかつ弱い光の下では細部が見えず花柄のみが枯れ枝のように見えるが,強い光の下では花柄の周りの細かい毛がくっきりと見え,花が咲いたかのように見えることを明らかにした.さらに窓の前に特定の背景色の板を置き, 直射日光が当たる領域と影になる領域とを一軸で行き来する花の移動装置を作り,花の位置によって枯れたり咲いたりして見える装置のプロトタイプを実装した.