表題番号:2021C-143
日付:2022/04/06
研究課題完全準同型暗号上でのCPUアーキテクチャと計算機資源割当方法の最適な組合せの解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 基幹理工学部 | 助手 | 鈴木 拓也 |
(連携研究者) | 理工学術院 | 教授 | 山名 早人 |
- 研究成果概要
- データを暗号化したまま安全に処理できる準同型暗号には,実行時間が長いという問題点があるため,並列化による実行時間短縮が試みられている.しかし,準同型暗号ではデータサイズが大きいため,キャッシュ容量といったCPUアーキテクチャによって,実行時間が変化すると考えられる.本研究では,異なるアーキテクチャのCPU上での準同型暗号演算の実行時間を測定した.その結果,準同型暗号演算や準同型暗号パラメータ,使用スレッド数,動作周波数に応じて,実行時間が短いCPUが異なった.そのため,CPUアーキテクチャによって,特定の準同型暗号演算を優先的に並列化することで,計算機資源を有効に活用できると期待される.