表題番号:2021C-139 日付:2022/09/20
研究課題情報理論的完全情報秘匿のもと最適な効率性を有する秘匿情報検索方式の理論基盤構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 松嶋 敏泰
研究成果概要

本研究の目的は,ユーザが複数のサーバを利用することで,ユーザが何を検索したいかという情報を完全に秘匿しながら情報検索を行う「プライバシー情報保護検索方式」(Private Information Retrieval, PIR)のうち,高い効率性を有する方式の一般的な構成法に関する理論基盤の構築である.成果の一つとして,次のものが挙げられる:現実的に妥当な仮定を設けたうえで,そのようなPIRの満たすべき条件を線形代数的,さらに有限射影幾何的に再定式化したうえで,それらの条件を満たす方式の構成アルゴリズムを構築した.本成果は20215月の日本経営工学会春季大会にて公開された.