表題番号:2021C-124 日付:2022/03/21
研究課題要介護認定率の地域差の分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 大学院会計研究科 教授 大塚 忠義
研究成果概要

 生命保険文化センター(2016年)によると、回答者の85.7%が自分の老後生活に不安を感じている。一方で、谷口・大塚(2020)では、80%を超える世帯が生存中に貯蓄が枯渇する可能性が低いという結果を得た。本研究では、資産が枯渇する可能性が低いにもかかわらず老後生活に不安を感じる世帯の不安感の要因を明らかにすることを目的とする。

 不安感を持つ要因は年齢ではなく世帯年収であり、不安感をもたらす世帯年収は年齢とともに低くなる。また、生活費を公的年金に依存している割合が高いほど不安感は高い傾向にあると推測される。逆に、農林漁業者等勤労所得により生活費を賄える世帯は加齢とともに不安感が減少する傾向にあることがわかった。