表題番号:2021C-095 日付:2022/01/05
研究課題地球温暖化時代における炭素循環系変動史解明のための有機炭素安定同位体比分析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 守屋 和佳
研究成果概要

本研究では,地球温暖化時代の極相期の一つである白亜紀中期セノマニアン期からチューロニアン期に生じた海洋無酸素事変を対象として,有機炭素同位体組成の解析を行った.深海堆積物中に保存されている有機物の炭素同位体組成は,地球表層系の炭素循環の指標となる.解析の結果,海洋の無酸素化を示す黒色泥岩の堆積時に,有機炭素同位体組成が著しく高くなることを検出した.