表題番号:2021C-090
日付:2022/02/08
研究課題1930年代のイタリアにおける技術と政治
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 准教授 | 千野 貴裕 |
- 研究成果概要
- 本特定課題研究の目的は、1930年代のイタリアにおける技術と政治の関係を検討することである。すでに1920年代より、未来派により技術とそれがもたらすもの(飛行機、速度など)は高く称揚されており、それが20世紀前半のイタリアの知的議論の一端を形成したことはよく知られている。これと対比するならば、本研究が想定する「技術」はより広範である。つまり、科学と結びつき、人間が操作可能なものとして技術を捉えるのみならず、翻って人間自身のあり方(労働や生活習慣、広く人生観など)を規定するような技術である。本研究を通じて、通常は相反するかのように考えられる、イタリアのマルクス主義の文脈においても、またファシズムの文脈においても、こうした広い技術のあり方が見られたことがわかった。