表題番号:2021C-063
日付:2021/11/11
研究課題明治大正期における群集論に関する社会学説史研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文学部 | 教授 | 土屋 淳二 |
- 研究成果概要
- 本研究では,明治・大正時代の黎明期日本社会学における群集論の学説史上の系譜を再整理し,そこでの視座の特質が爾後の日本社会学にみる社会運動(変動)論に与えた理論的影響を明らかにし,今日のポピュリズム研究の学説史的資料としての意義を問う.近代初期の群集論が,同時代の政治コンテクストの歴史的特異性が要請する社会統制論的実学として犯罪心理・民族学,群集心理・社会論,民族心理学を下地にして,骨相学や優生学的諸研究をも理論内部に取り込みながら保守主義思想の母胎のなかで独自の発展をみていたことは知られている.