表題番号:2021C-062 日付:2022/02/02
研究課題ポストコロナ/ウィズコロナに向けた⾼齢者への健康⽀援⽅略の開発 に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 福川 康之
(連携研究者) 九州大学 准教授 山田祐樹
研究成果概要
行動免疫とは,個人の生存や繁殖を脅かす感染源に対する嫌悪感情を喚起し,感染回避行動を促すように進化した心理システムである.本研究では,新型コロナウイルスによるパンデミックの前後における日本人の行動免疫傾向を検討した.10代から80代の日本人男女にオンライン調査を行ったところ,新型コロナウイルスによるパンデミック後は男女とも高齢者ほど感染嫌悪得点が高いが,コロナ前はこのような傾向が認められなかった.免疫機能が老化により衰えている高齢者にとっては,新型コロナウイルスによるパンデミックがもたらす心理的影響がとりわけ強いといえる.