表題番号:2021C-054
日付:2022/03/16
研究課題環境倫理への寄与を目指した「義務」と「責任」の倫理学的研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 教授 | 御子柴 善之 |
- 研究成果概要
2021年度を最終年度とする科研費研究「カント義務論における『自己自身に対する義務』の研究」を遂行する過程で、普遍性に定位する義務論では取り込み切れない倫理学的問題状況が厳然として存在すること、そうした状況に対応するには文脈に対応する責任論が不可欠であることを痛感した。そこで、Heidbrinkらによって刊行された972頁からなる大著、Handbuch Verantwortung (Springer, 2017)を手がかりに、現代倫理学における義務概念と責任概念との研究状況を追跡した。その成果を、「義務と責任との相補関係―カントの「拘束力」概念を手がかりとして―」という表題の下にまとめ、「研究ノート」として『哲学世界』第44号(2022年2月)に発表した。