表題番号:2021C-052 日付:2022/04/06
研究課題蜜蜂から家畜へーー西洋における社会的動物の思想史
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 橋本 一径
研究成果概要
 3年間の研究期間の2年目にあたる本年度は、本研究の最初の成果となる論文を『現代思想』2021年10月号(特集「進化論の現在」)に掲載して世に問うことができた。「社会的動物/家畜的人間」と題された本論文において、西洋思想においてミツバチと人間社会を比較した議論を、思想史的にたどりなおした。
 また、本課題の研究者は2021年10月より特別研究期間としてフランスに滞在している。そこで実施した文献調査により、ビュフォンら18世紀の自然学において、ミツバチの集団行動が、人間社会との類似よりも差異を強調されていることを確認した。この成果は、招聘研究員として滞在しているナントの高等研究所におけるセミナーにおいて報告した。