表題番号:2021C-051 日付:2022/04/08
研究課題『うつほ物語』における「物語」の共有に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 助手 小泉 咲
研究成果概要
前年度から引き続いた検討をもとに、「『うつほ物語』「蔵開中」巻の講書の場――「物語」の共有と交錯――」の題目で論文を投稿、掲載に至った。
当該論文では、『うつほ物語』「蔵開中」巻で読まれる俊蔭母の和歌集に注目した検討を行った。物語内で読まれる「物語のやう」な書物が、いかに人々に受けとめられるのか、また、受けとめられないのかを検討した。加えて、漢籍、和歌集といった文物と密接に関係する男性性・女性性の交錯という問題にまで視野を広げて論じた。当該の拙論は『国文学研究』195集(早稲田大学国文学会、2021.10)に掲載された。