表題番号:2021C-046 日付:2022/04/11
研究課題『心性罪福因縁集』註釈研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 吉原 浩人
研究成果概要
  本課題は、令和2~5年度日本学術振興会科学研究費助成事業基盤研究(C) (一般)「摂関期・院政期僧俗の呉越・北宋との相互交流と思想的影響」(課題番号20K00113)の補完経費として申請した。『心性罪福因縁集』三巻は、日本では永明延寿の著書として受容されてきたが、2018年2月に刊行した『中世禅籍叢刊』第12巻「稀覯禅籍集 続」(臨川書店、解説・翻刻担当)において、日本撰述であることを証明した。本書については、かつて2016年度と2018年度の特定課題の補助を得ているが、引き続き全文の註釈刊行のための読解作業を、大学院生と共に行った。思想内容の面では、本書と北宋山外派の思想ならびに、本朝の天台本覚思想の関わりについて、研究発表と講演を行い、書籍等を購入した。