表題番号:2020R-069 日付:2022/05/27
研究課題死亡率予測モデルへの新アプローチと新たなスタンダードの確立
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 清水 泰隆
研究成果概要
死亡率予測モデルとして全く新しいモデルを提案した.本研究では,死亡が起こる(根元的)原因をモデリングする.我々は人間に「生命エネルギー」なるものが存在すると仮定して,そのエネルギーの消滅によって死亡が起こると考え,その経時変化を確率過程によってモデリングすることで,死亡時刻の分布関数を陽に書き下すことにした.エネルギーモデルには,時間的に非一様な拡散過程を考え,そのゼロへの初期到達時刻の分布として,死亡時刻の分布族を提案した.
モデルの良さはHuman Mortality Databaseを元に実証研究を行い,実際に長期予測に耐えられるモデルであることを実証した.この結果は国際誌ASTIN Bulletinに採択された.