表題番号:2020R-057 日付:2020/07/30
研究課題無信号横断歩道の歩行者安全を確保するトラフィックヒエラルキーの導入にかかる研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 加藤 麻樹
(連携研究者) 人間科学学術院 助手 友野貴之
研究成果概要
日本自動車連盟が2016年以降実施している、信号機のない横断歩道における歩行者の優先にかかる運転行動調査では、道交法の規定を約9割のドライバーが無視している。交通弱者優先を前提とする交通の強弱関係の曖昧さが背景にあると仮定し、欧米で用いられるトラフィックヒエラルキーの導入を目的とした研究を実施している。歩行者優先の規定について知識を有するドライバーを対象に、信号機のない横断歩道を有する直線道路を模したドライブシミュレータ上の走行実験を行った結果、歩行者の待機位置の運転行動に対する影響が示された。これを踏まえ歩行者に対するドライバーの視線移動と実車乗車時の運転行動の観察を実施するに至っている。