ヘルスデータ分析に関するこれまでの研究では、時系列分析や異常検知などに重点を置くばかりで、個人を中心にした比較分析が行われていない。本研究は、過去のデータとの比較分析のみならず、同年代あるいは似た生活習慣など類似性を有する他の個人またはグループとの比較分析を行うため、個人モデルに基づくヘルスデータの縦横比較分析手法を新たに提案し、計算論的な方法論として構築し確立することが目的である。今年度の研究においては、常に更新するヘルスデータに適合する動的な特性を考慮した提案手法を実現するための基盤モデル構築とアルゴリズムを考案し検証を行っている。研究成果の一部は国際会議や学術論文誌に発表している。