表題番号:2020R-048 日付:2021/02/06
研究課題共通祖先から遡るタンパク質の起源:原始アミノ酸組成を持つリボソーム蛋⽩質の再構成
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 赤沼 哲史
研究成果概要
生命の起源に関してはRNAワールド仮説が支持を得ており、次の重要な課題の一つが、現在の生物共通の機能分子であるタンパク質の起源である。生命誕生以前のタンパク質は環境中に存在したアミノ酸から合成されたはずである。原始地球模倣環境での放電実験や隕石の分析から、原始地球には、現在のタンパク質合成に使われる20種類のアミノ酸の約半数が存在した可能性が指摘された。本研究では、リボソームRNAとの結合活性を保持したリボソーム蛋白質を、原始地球に比較的豊富に存在したと推定された少数種類のアミノ酸から再構成可能か実験による検証をおこなった。