表題番号:2020R-039 日付:2021/02/08
研究課題 締固めたベントナイトの吸水に伴う水分拡散・圧密・保水挙動のメカニズム究明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 国際理工学センター(理工学術院) 准教授 王 海龍
研究成果概要

本研究は,高レベル放射性廃棄物の地層処分における緩衝材設計の合理化や安全性評価の高度化に資する締固めた不飽和ベントナイトの吸水膨潤プロセスに伴う現象の相互作用を解明することを目的とする.このプロセスで発生する水分の拡散,モンモリロナイトの膨潤,および土粒子骨格の圧密現象と,各現象の相互関係を系統的な室内実験により明らかにする.本年度の研究では,ベントナイトの膨潤圧メカニズムを着目し,膨潤圧に及ぼす供試体のサイズ,初期含水比の影響を実験的に検討した.応募者が開発した新たな実験装置により,短期間に多数のデータを取得することができ,これらの影響を明らかになっている.研究成果は,地盤工学分野において最も影響力の高い学術誌“Geotechque”に採用されていた.