表題番号:2020R-038 日付:2021/02/03
研究課題微小管の時空間的制御のメカニクス異常が原因で起きる疾患を組織レベルで追究する
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 佐藤 政充
研究成果概要
微小管は細胞内に形成される繊維状の骨組み因子として知られる。微小管の機能は多岐にわたるが、未だに明らかにされていない機能があると考えられ、我々はそのような微小管の新規構造・新機能の発見を目指して研究を遂行している。
これまでの研究の結果、微小管の制御が破綻することで、小腸上皮細胞の形態に異常が発生することが明らかにされている。そこで我々は、微小管結合タンパク質CAMSAP3の異常がどのようなメカニズムで細胞形態の異常を引き起こすのか、組織学的な解析をおこなった。解析の結果、微小管の異常が細胞小器官の配置異常を引き起こすことで、細胞の形態や機能に影響をもたらす可能性があると推測するに至った。