表題番号:2020R-036 日付:2021/02/08
研究課題クローナルな微生物集団に見られる表現型の不均一性から探る難培養性解除の糸口
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 常田 聡
(連携研究者) 理工学術院 助教 一色理乃
研究成果概要
本研究では,アンモニア酸化細菌Nitrosomonas mobilisおよびNitrosomonas europaeaを用い,集団レベルおよびシングルセルレベルでの増殖速度のばらつきを定量的に評価することを目的とした。集団レベルでの検討の結果,初期細胞密度が低くなるにつれて,増殖速度のばらつきは大きくなり,継代効率は低くなった。また,N. europaeaよりもN. mobilisでばらつきは大きく,継代効率は低くなった。マイクロ流体デバイスを用いたシングルセルレベルでのタイムラプス観察の結果,N. mobilisやN. europaeaは増殖細胞と非増殖細胞が約半数ずつ存在することがわかった。