表題番号:2020R-034 日付:2021/03/18
研究課題微生物群集の決定論的・確率論的形成の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 講師 西田 暁史
(連携研究者) 東京工業大学 地球生命研究所 博士(理学) 中川麻悠子
(連携研究者) 東京工業大学 情報理工学院 工学博士 山村雅幸
研究成果概要
微生物群集の形成は決定論的プロセスと確率的プロセスによって成り立っているが、これらプロセスと環境との関係は未知である。そこで、河川での実地実験、試験管内での実験、シンプルな数理モデルを用いた計算機実験によって、環境が確率的形成に与える影響を調べた。その結果、微生物群集は非適応環境にさらされたときに決定論的プロセスに支配されやすいことが分かった。この原因の1つとして、非適応環境にさらされたときに、その環境に適応できる微生物の種数が限られることが示唆された。これは大きな環境変化があったときに微生物生態系が決定論的に変化することで、環境変化の指標になりうることを示唆している。