表題番号:2020R-022 日付:2021/04/09
研究課題東アジア建築技術書の基礎的比較研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 准教授 小岩 正樹
(連携研究者) 早稲田大学理工学術院 招聘研究員 金柄鎭
(連携研究者) 北京大学考古文博学院 助理教授 兪莉娜
(連携研究者) 早稲田大学理工学術院 助手 万長城
研究成果概要

本研究は、建築技術書の記述(規定)と遺構の比較に着目し、16世紀以降の東アジア木造建築圏の設計技術を比較するものである。日本の木割書、中国『工程做法則例』などの技術書に記述されている木造建造物の比例的設計技法を分析した上で、日本・中国・韓国の代表的建築遺構に見る寸法組成を考察し、比較の視点をもとに東アジア木造建築の設計技術に見られる設計技術の同時代的成立過程および各国の特質性を解明することが目的である。研究は全体で3年を計画し、2020年度は前年度の成果を踏まえて、日本の設計技術書のうち中国・韓国の殿の形式に相当する仏堂の項目について、網羅的に記述内容を検討し、その特徴と韓国遺構との比較検討を行った。