表題番号:2020R-021 日付:2021/04/09
研究課題低軌道衛星を用いたリアルタイム電離圏電子密度分布推定方式の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 国際理工学センター(理工学術院) 講師 パン ジェニー
(連携研究者) 基幹理工学部 教授 嶋本薫
(連携研究者) 基幹理工学部 助手 吉井一駿
研究成果概要

短波帯の電波を安定的に運用することで今まで以上に広範囲かつ安定的な電波インフラを構築することが期待されている。本研究は、低軌道衛星網を活用することで、航空通信の安定運用に重要な電離層の電子密度プロファイルを3次元リアルタイムに把握できる観測システムの構築に取り込んだ。レイトレーシングを用いた電波伝搬シミュレーションを行い、送信局で適切な位相操作を行った場合の受信電力の時間変動について推定を行った。さらに、位相操作に遅延を付加して電波伝搬シミュレーションを実施し、位相操作を行わない場合と比較してフェージングの低減、受信電力の改善を明らかに検証した。成果を国際学会のIEEE WD21に投稿した。