表題番号:2020R-018 日付:2022/03/05
研究課題ミルナー型不変量を用いた曲面リンク・ホモトピー分類の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 教授 安原 晃
研究成果概要

n, mを自然数, gi (i=1,...,n)を非負整数とする.D1,...,Dm4次元球体B4の境界内の互いに交わらないm個の3次元球体とし,各Djは,n成分絡みLj=K1,jUU Kn,jを含むとする.4次元球体B4内の自己特異点のみを許容してはめ込まれたコンパクト曲面F=F1UU Fnで次の条件(*)を満たすもの全体の集合をS(n,m, {g1,...,gn},{L1,...,Lm})で表す.

(*) Fiは種数giの連結な曲面で,その境界∂Fiは∂B4内のm成分絡みKi,1UU Ki,mである.

S(n,m, {g1,...,gn},{L1,...,Lm})2つの元F, F'が自己交差を許した連続変形で移り合うとき,FF'は曲面リンク・ホモトピックであるという.本研究では,

S(n,m, {0,...,0},{L1,...,Lm})に対し,不変量を定義し,特に,L1,...,Lmが全て自明な絡み目の場合は,この不変量は完全である事を示した.