表題番号:2020R-009 日付:2021/02/07
研究課題COVID-19禍におけるオンライン授業の考察―大学生の視点から
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 高野 孝子
研究成果概要

本調査では、2020年、早稲田大学において筆者が担当した前期4つと後期3つの授業において、履修生らに任意・無記名のアンケートを実施し、特殊な社会状況下でのオンライン授業は学生たちにはどのような経験となったのかを分析した。前期4つの授業、アンケート回答者総数202名の結果から、ライブ配信での授業では半数以上が何らかのトラブルを経験していたことがわかった。「交流と主体的な姿勢を必要とするもの」が学びに貢献したという見方が見える。ライブ配信で小グループでの話し合い、LMS上であっても人とやり取りがあること、主体的なアクションを伴うもの、が学びにつながると評価されている。回答からは、物理的な関わりが制限されることのストレスと不安、その中でオンライン上での関わりや対話の価値についても示されていた。