表題番号:2020R-007 日付:2021/04/09
研究課題道徳発達の文化差と親子間の転移:認知神経科学的アプローチによる検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 清水 由紀
(連携研究者) ウィスコンシン大学グリーンベイ校 准教授 先崎沙和
(連携研究者) ウィスコンシン大学グリーンベイ校 准教授 Jason Cowell
研究成果概要

日本人とアメリカ人の幼児およびその親を対象として道徳理解の発達に関する実験的検討を行った。視線や脳波という言語に依存しない指標を用いることによってより直接的に2つの文化の比較をすることができる。本課題では視線および脳波測定において必要となる情報の収集を目的とした。具体的には昨年度までに実施した日米の幼児を対象とした予備実験のデータを分析した。道徳的場面の観察時の視線を測定し道徳的認知のプロセスについて推測した。また親子の相互作用の様子を観察し子どもの道徳理解との関連が予測されるのかどうかについて検討した。これらの予備的な分析により実験計画が具体化し2021年度の科研費基盤(B)の採択につながった。またこれまでの成果の一部を国際誌であるCognitive Developmentに投稿し採択された。