表題番号:2020Q-013
日付:2021/04/03
研究課題ボロン酸の反応に関する基礎研究に基づく糖類のセンシング
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 教授 | 石原 浩二 |
- 研究成果概要
- 5-ヒドロキシ-オルトアゾフェニルボロン酸とN-メチルピリジルボロン酸、および5-エチルアミノ-オルトアゾフェニルボロン酸とN-メチルピリジルボロン酸をそれぞれp-キシレンで架橋した2種類のジボロン酸を合成し、キャラクタリゼーションを行い、D-グルコースおよびD-フルクトースとの条件平衡定数の測定を行った。後者のジボロン酸では、青色から赤紫への明瞭な色調変化が観測された。また、後者の条件平衡定数は、pKaが同程度のモノボロン酸の約40倍の値であり、D-グルコースおよびD-フルクトースとの条件平衡定数の値はほぼ等しかった。そのため、後者のジボロン酸は血液中のD-グルコースの定量に利用できる可能性が高い。