表題番号:2020Q-008 日付:2021/02/10
研究課題表面粗さの方向性を考慮した人工心臓用メカニカルシールの血液密封特性の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 富岡 淳
研究成果概要
本研究では,血液シール下特有の潤滑特性を解明するために,表面粗さの方向性を考慮した新しい平均流モデルを用いた人工心臓用メカニカルシールの血液密封特性を明らかにし,シールしゅう動面の設計に関する設計指針を得ることを目的とした.
具体的には,血液が血球成分と血漿成分から構成されることを考慮した新しい漏れ量測定法の確立を目指すとともに,表面粗さ分布の方向性を考慮した新しい平均流モデルを誘導した.さらに,それに基づく流体潤滑特性解析手法を確立し,人工心臓用メカニカルシールの血液密封特性の解明を目指す.
また,理論解析と実験を比較検討することにより,提案した理論の妥当性を検証した.