表題番号:2020E-068
日付:2021/02/04
研究課題高等学校の部活動における安全配慮義務
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 本庄高等学院 | 教諭 | 羽田 真 |
- 研究成果概要
- 本研究は、高等学校における運動部活動の適正な指導に資するガイドラインを考案することを目的としていた。2015年頃から、学校事故に対する社会的関心が増しており、事故の責任をめぐる民事訴訟が提起され、高額賠償を負うケースもみられる。そこで、安全配慮責任についての検討を行うことにした。研究を進めていくと、体罰に関する事例について調査する必要性を認めるようになった。また、コロナ禍もあり、予定していた部活動の事例研究の見通しが立たなくなった。そこで、そもそも学校における懲戒権の原理についての検討を先に進めるべきであるという認識に至り、部活動に限らず、行動一般に対する生徒指導としての懲戒についての分析を進めた。裁判例の分析を行い、近年は従来と異なる傾向がみられることが分かった。今後は部活動の安全配慮も含め、スクールコンプライアンス一般について総合的に研究を進めたい。