表題番号:2020E-051 日付:2021/02/03
研究課題養育者のアタッチメント・スタイルを介入ポイントとした支援アプローチの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助手 岩崎 美奈子
研究成果概要
本研究は,発達特性を持ち放課後等デイサービスを利用する子ども(12.0±1.7歳,男児21名)とその親41組に対して,親および子どもの心理的特徴が子どもの育てにくさに与える影響について検討した。質問紙およびインタビュー調査の結果,親のアタッチメント・スタイルの非安心さは親の抑うつを強くするばかりでなく養育行動に影響を与え,子どもを育てにくいと感じる可能性があることが示唆された。また,子どもが自分には社会性や価値がないと思うことは子どもの抑うつを強くするばかりでなく,親が育てにくさを感じる一要因となる可能性が示唆された。すなわち,子どもの育てにくさは親子双方の心理的特徴から規定されると考えられる。