表題番号:2020E-040
日付:2021/04/09
研究課題アラニンによる硫酸トリグリシン結晶のキラリティ制御機構の解明
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 助手 | 寺澤 有果菜 |
(連携研究者) | 富山大学 | 准教授 | 喜久田寿郎 |
(連携研究者) | 産総研 | 副センター長 | 一木正聡 |
(連携研究者) | 東京大学 | 特任教授 | 佐藤宗太 |
(連携研究者) | 早稲田大学 | 教授 | 朝日透 |
- 研究成果概要
アキラル分子からなるキラル結晶においては、結晶を育成すると、育成される結晶のキラリティは左手系と右手系がほぼ等量ずつになることが知られている。すなわち、育成段階で結晶のキラリティを偏らせることはできない。しかしながら、キラル結晶は産業で広く応用されており、所望のキラリティの結晶のみを育成することは重要な課題である。我々は、アキラル分子からなるキラル結晶である硫酸トリグリシンに、微量のアラニンをドープすることで、育成される結晶のキラリティを偏らせることに成功した。また、ドープするアラニンのキラリティによって、育成される硫酸トリグリシンの結晶のキラリティが一意に決まることが明らかとなった。