表題番号:2020E-034
日付:2021/03/20
研究課題1,8‐ジインを用いた金触媒による非平面π共役系を有する多環式複素環化合物の創出
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 助教 | 伊藤 守 |
- 研究成果概要
- 本研究はジフェニルアミノ架橋1,8-ジインに対し金触媒を作用させることで、非平面π共役系を有する多環式複素環化合物の合成を目的とした。アルキンの置換基としてp-トリル基を有する基質をモデル基質として、種々の反応条件を検討したところ、トリフェニルホスフィン金クロリドとトリフルオロメタンスルホン酸銀存在下、連続的にヒドロアミノ化と7-endo-dig選択的環化異性化が進行し、含窒素7員環構造を持つ非平面化合物が高収率で得られた。また、金触媒を加えずに銀触媒のみで反応が進行する基質もあったが、電子不足なリン配位子を有する金触媒と銀塩から調製するカチオン性触媒を用いることで広い基質一般性を見出した。