表題番号:2020C-773
日付:2021/04/09
研究課題イオン液体による界面を結晶場とする電場駆動アミノ酸晶析法の開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 講師 | 小堀 深 |
- 研究成果概要
- イオン液体とアミノ酸飽和溶液の二相界面での晶析を試みた。電圧を0.3 Vまたは0.9 V印加した効果を観察した。イオン液体とL-グルタミン酸飽和水溶液からなる二層の液体試料に直流電圧を1 時間印加しながら25℃で静置した。光学顕微鏡観察で,それぞれ結晶が確認された。0.3V 印加したときには粒径にバラつきがあり,比較的大きな結晶がいくつか観察された。0.9 V 印加したときには,比較的小さな結晶がおおくみられた。電圧の印加を強くすると,陰イオンがイオン液体側に一気に引き寄せられて核化が促進されたために,結晶自体の大きさは小さく,数が多くなったと考えられる。これらの結果より,イオン液体と水溶液の界面を結晶場とす電場駆動アミノ酸晶析の可能性を見出すことができた。