表題番号:2020C-760 日付:2021/04/08
研究課題運動と運動の自己有力感が仕事のモチベーションに与える影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 准教授 山野井 順一
研究成果概要
 世界的に有名な経営者たちの写真や、日本人の年収と運動習慣のデータから、高いパフォーマンスを誇るビジネスパーソンは運動を習慣としており健康的な肉体であることがわかる。本研究では、先行研究では検証されていなかった異なる状況下での自己効力感とモチベーション間の影響に着目し、仕事へのモチベーションを高める要因として身体的及び運動自己効力感(セルフエフィカシー)を提唱した。そして、運動をすることで得られる体型への自己効力感が仕事におけるモチベーションに与える影響を検証した。会社員100名の2回分の調査票の結果をもとに統計的分析を行ったところ、正の影響があるとした仮説は支持されず、仕事へのモチベーションに対し負の影響があることが判明した。このことは、異なる状況下での自己効力感とモチベーション間の影響の存在を意味し、理論的及び社会的に重要な意義を持つと考えられる。