表題番号:2020C-754 日付:2023/11/13
研究課題安部公房に関する国際的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 教授 鳥羽 耕史
研究成果概要

高度成長期のマスメディアと、アマチュアが担ったサークル運動における「記録」との相互依存的な関係を検証し、今日的な意義を探ることを目的とする科学研究費補助金基盤研究(C)20K00302「高度成長期のマスメディアとサークルの「記録」との相互関係についての研究」を補完するものとして、個人作家にフォーカスしつつ、国際的な展開を探る本研究を構想した。特に1970年代、安部公房スタジオの活動と、同時に書いて出版した『箱男』の構想の変遷について研究し、成果を発表した。また、安部公房スタジオ最後の舞台である『仔象は死んだ』のアメリカ公演について、アメリカ側のアーカイブで収集してきた資料をもとに研究を進め、2022年のカリフォルニア大学リバーサイド校での国際ワークショップでの研究発表につながるものとなった。