表題番号:2020C-728 日付:2021/04/09
研究課題ワーキングメモリにおける大脳皮質・皮質下ネットワークの機能解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) グローバルエデュケーションセンター 助教 宮崎 淳
研究成果概要
ワーキングメモリー(WM)は、情報の短期的な抽象化と操作であり、日常の機能において不可欠な神経認知プロセスである。本研究の目的は、WMに関わる神経ネットワークと行動との関係性を明らかにすることである。Human Connectome Projectのデータベースに登録されている1200名のデータから、身体機能(有酸素性の持久力、手指の巧緻性)とWMの脳活動の関係を分析した。その結果、身体機能の能力によって、前頭―頭頂ネットワークやデフォルトモードネットワークの活動に影響を与え、WMの課題成績にも影響を及ぼすことが明らかとなった。