表題番号:2020C-725 日付:2021/04/01
研究課題第一次世界大戦後の日仏スポーツ交流に関する歴史学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) グローバルエデュケーションセンター 講師 星野 映
研究成果概要
 本特定課題研究では、第一次世界大戦後のスポーツを介した日仏両国の交流について、二国を取り巻く国際的なスポーツをめぐる諸条件と関連付けながら考察した。
 一次大戦後はスポーツ・ナショナリズムの萌芽期であり、国家の威信を取り戻したいフランスは、国際スポーツ大会の開催を主導した。他方で、日本にとっては競技で結果を残し国際進出を強めようとしていく時期であった。1928年の日仏対抗競技は国際スポーツ界の文脈における両国の、こうした思惑が一致したことで実現可能になったと考えられ、試合に臨む両国の姿勢が大きく異なっていたことが明らかとなった。