表題番号:2020C-705 日付:2021/04/08
研究課題男子ラクロスにおいて役割の異なる 2 つの MF ポジションの運動負荷の違い
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 秋山 圭
研究成果概要
本研究はラクロス選手のMFのポジションを役割の違いで2つに分けた(フルフィールドミッドフィルダー:FFMFとハーフミッドフィルダー:HMF)際に出場時間や運動負荷に差が見られるか検討を行った.対象者は男子ラクロス日本代表に選ばれた32人のMFのラクロス選手(HMF19人,FFMF13人)を対象として実験を行った.データは5試合の国際試合に関して,心拍計・加速度計が同期されているGPS装置を各選手の胸部に装着して取得した. 分析項目は心拍数,出場時間,休息時間,最高速度,スピード区間毎の走行距離(歩行(07.19 km/h), ジョギング(7.214.39 km/h), ランニング(14.421.59 km/h), スプリント(21.6 km/h)),加速度のゾーン毎の発揮回数(低強度 (01.99 m/s2)の加速度と減速度の回数, 中強度 (2.03.99 m/s2) の加速度と減速度の回数, 高強度 (4.0 m/s2) の加速度と減速度の回数)とした.結果は1play当たりと総playの出場時間において,HMFFFMFに比べて有意に少なかった.総playの走行距離と出場回数において,HMFFFMFに比べて有意に少なかった.総playの加速度の回数において低強度の加・減速度,中強度の加・減速度,高強度の加・減速度の回数において,HMFFFMFに比べて有意に少なかった.以上より, HMFに必要な試合中のコンディショニングレベルはFFMFに比べて低回数のハイパワー発揮能力が必要であることが明らかとなった.