表題番号:2020C-695 日付:2021/03/26
研究課題音楽活動における身体活動が音響特性に与える影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 准教授 関根 和生
研究成果概要
 本研究ではプロとアマチュアラッパーの言語能力の相違を検討した。本調査には,1名のプロのラッパー(ラップ経験20年)と5名のアマチュアラッパー(ラップ経験平均5年)が参加した。参加者は文字流暢性課題,カテゴリー流暢性課題,脚韻課題,文構成課題,聴覚言語記憶課題(有意味語,無意味語),作業記憶課題に取り組んだ。結果として,文字流暢性課題,脚韻課題,文構成課題,聴覚言語記憶課題の無意味語においてプロの成績がアマチュアラッパーよりも有意に高かった。以上のことより,プロラッパーはアマチュアよりも言語能力が全体的に高く,特に意味的側面よりも音韻的側面においてその能力が顕著に高いことが明らかにされた。