表題番号:2020C-682 日付:2021/04/02
研究課題つげ義春と温泉地(湯治場)の関係をめぐる文化資源的考察
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 福島 勲
研究成果概要
 漫画家つげ義春は1960年代末から1970年代にかけて、都会生活に倦み、地方のひなびた温泉地(より正確には湯治場)に憩いを見出し、それらを題材に多くの傑作(『長八の宿』、『二岐渓谷』、『ゲンセンカン主人』など)を生み出した。また、『アサヒグラフ』誌上では温泉地についての紀行文も綴っていた。本研究では、つげ作品と温泉地の関係に着目し、何がつげを引きつけ、作品にどのような影響を与えているかの追跡を試みた。さらに、その反対に、現在の温泉地がつげ作品どのように受容しているのか、また、作品が温泉地に与えた影響について調査を行った。