表題番号:2020C-674 日付:2022/04/07
研究課題ダム建設に伴う立ち退き移住者への事後支援策に関する社会学研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 浜本 篤史
研究成果概要
本研究の目的は、ダム事業によって立ち退き対象となる移住者の生活支援策を検討することにある。ここで念頭においたのは、移住に先立つタイミングで財産に応じて支払われる補償ではなく、より幅広い意味での生活再建措置や事後支援、さらには地域振興策も部分的に含まれる。その形態は国・地域や時代により、多様な形態を含んでおり、海外、特に中国の事例を扱う予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の状況により、現地調査を断念し、三峡ダムの中長期動向をフォローするにとどまったため一部は方向転換し、補償制度が確立する以前の国内における大正・昭和初期の発電・水利施設に目を向けた背景把握を主におこなった。