表題番号:2020C-670 日付:2021/04/09
研究課題地域を地域社会として生きる人々の「今」を理解する —映像を活用した民族誌的研究—
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 助手 清水 健太
研究成果概要

新潟県十日町市のある中山間地域集落において、地域住民による「祭り」を通じた地域づくり活動の様子をビデオカメラを用いて動画で記録した。その映像をこれまでに実施したフィールドワークの成果と照らし合わせながら分析することで、地域住民が地域づくりにおいて繰り広げる即興的な活動の合理性への理解を深めた。具体的には、地域づくり活動が即興的な方法で行われることは、活動それ自体が労苦を伴いつつも「楽しさ」を有するものになること、個々人の主体性や自律性を尊重ながらも集団として一定水準の質の活動を実現すること、活動の質を追求しつつもその過度な追求は抑制されること、などと関連していることが明らかになった。